ここは、若い社長さんへ、濫読のすすめのページです。
現代は本を読まない方が増えてきています。しかし、だからこそライバルに対して「読書力」は大きな武器になります。また事業について、一定の法則を勉強することで、成功は加速します。
では、「幸福と成功」について、私の独断と偏見で選んだ本を少しずつご紹介していきます。
著者 小倉 昌男 出版社 日経BP社
「宅急便」というサービスを発想し、一から作り上げたヤマト運輸元社長の小倉昌男さんが「生涯に最初にして最後、一回限りの著作」と決めて自分で執筆(経営者の本はライターが聞き書きしているものも多い)した本です。
何が凄いのか。
経営者の仕事とは、ひとことで言うと「決断」することだと思うのですが、小倉さんが下した「決断」の背景と決断に至るプロセスが細かく書いてあるのです。
特に多角化が行き詰まって赤字寸前の状態だった当時のヤマト運輸が、「宅急便」というただ一つの商品メニューに舵をきっていくヒントが吉野家の「牛丼」だったとは・・・。
そのあたりの通常は明かされない社長の頭の中を、オープンにしているところがこの本の稀有なところです。
「他社から学ぶ」というときに、同業種の同規模の会社の事例を探す人がいますが、これはナンセンスです。
「他業種の異なる規模の会社の取り組み」をいかに自社に応用できるか。
またこの本は、小倉昌男さん自身が二代目さんなので、先代が残した遺産(正も負も)をどう使いどう克服していったかという「後継者の物語」としても読むことができます。
私のお客様の中にも社長交代を今年された方が何人かいらっしゃいます。
その方達にぜひ読んでいただき、一緒に内容を吟味してみたいと思います。
著者 高橋 誠之介 出版社 ダイヤモンド社
発売を心待ちにしていた本を一気に読みました。
週刊ダイヤモンドに広告されていた「神様の女房」。
松下電器産業(現パナソニック)の創業者、経営の神様と呼ばれた松下幸之助氏の妻松下むめのさんの一生の物語です。
扉の文章。「淡路島の船乗りの家の次女として生まれたむめのは、豪放磊落な父、万能と勤勉を地でいくしっかり者の母の血を受け、男まさりの芯の強さと相手に尽くす優しい心を兼ね備えた大和撫子へと育っていった。
そんなむめのが、船場近くの京町堀の商家での女中奉公を経て、お見合いをすることになったのは、一九歳のとき。お見合いといっても、お互いの顔を見ることもなく結婚へと進むことがほとんどの時代。
いくつもの縁談があのながら、むめのは、わざわざ最悪の条件ともいえた相手を選ぶ。
財産と名の付くものは皆無。
電燈会社に勤める二十歳のやせた青年。
名前を、松下幸之助、といった。」
もうドキドキしてページをめくりたくなってきませんか。
いくつも印象的なシーンがありますが、私がもっとも意外だったのは創業のとき。
経営の神様と呼ばれた幸之助さんのことだから、周到な計画を用意して独立したのだろうと無意識に思っていたら、なんとも無謀なスタートだったようなのです。
機械一台買っても、金型一つこしらえても100円は必要だった時代に、100円に満たない資金で開業しました。
しかも開発しようとしていたソケット製造のためにのノウハウは皆無に近い状態でした。
会社を辞めてついてきた元同僚の二人とむめのの弟(井植歳男というこの弟が三洋電機の創業者。)という従業員もかかえいったいどうなることか・・・・・。
この創業のときに運を連れてきたのが、幸之助さんとむめのさんの一生懸命さと礼儀正しさでした。
著者 村上和雄・今野華都子 出版社 致知出版社
今回ご紹介する本は、特に女性の方にオススメです。
なぜなら、きれいになる方法が書いてあるからです。 今野華都子さん曰く”「きれい」というのは、自分の良さが自然と出ること。 命が輝いていること。”
世界一のエステティシャン(今野華都子さん)と 遺伝子研究の世界的権威(村上和雄さん)が対談し、 幸運に恵まれ、きれいになるためのヒントをくれました。
それは、3つの小さな習慣。
今野さんがこのことを確信したのは、ご自分が主催されている洗顔洗心塾で、お肌がみるみるきれいになっていく人と、いくらやってもきれいにならない人がいることに気づいたからです。
きれいになる人というのは総じて明るく前向きで、先生の助言によく耳を傾け、積極的にコミュニケーションがとれる、という共通項を持っていました。
きれいにならない人はその逆で、どこか他人事で、疑い深く、質問をしても返事が返ってこない人たちでした。
いつも笑顔で、何事にも肯定的で、しっかりコミュニケーションがとれる人は、必ず自分の運命を好転させていきます。
今野さんがいかにしてタラサ志摩という高級ホテルを再建したかという、人を育てる興味深い話も出てきます。
村上和雄さんのことは、また別の機会に。
人生の達人二人の読みやすくて、深い一冊です。
著者 藻谷 浩介 出版社 角川書店
今日は、日本経済を襲っている大きな波の正体を解き明かしてくれる本をご紹介します。
760円の新書ですが内容は、
池上彰さん「目からウロコ。具体的な数字で現実を斬る爽快さ」(文藝春秋)
山田真哉さん「常識だと思っていたことがいとも簡単に引っくり返される」(読売新聞)
本書の要旨は、
「経済を動かしているのは、景気の波ではなくて人口の波、つまり生産年齢人口=現役世代の数の増減だ」ということです。生産年齢人口(15~64歳人口=消費年齢人口)は95年をピークに加速的に減り続けている。 つまり、生産年齢人口の減少 → 供給過剰 → 価格競争激化 → 売上停滞 これがこの20年近く続いているデフレの正体です。 高度成長期から80年代まで続いた人口構成のボーナス(老齢者と子どもの人口に対する生産年齢人口の割合の多さ)が95年以降、負に働き始めている。
ちょっと日本全体の輸出が増えても、松山で飲食業や小売業、建設業等をやっている分には売上はちっとも上がらない。松山のパイが予想以上の速さで縮小しているからです。
リーマンショック以降の景気回復がアメリカ等に比べ遅れているのも、この人口の波が大きな原因なのでしょう。日本と諸外国とでは人口構成がまったく違うのですから。
著者曰く海の現象に例えると、景気は波、生産年齢人口の増減は潮の満ちひき。砂の防波堤を作ったとすると、あらがえないのは・・・・潮の満ちひきです。
私は以前からマーケティング(集客の技術)の必要性を自分のブログでも訴えてきていました。 それは、素朴な発想で、2007、8年頃から人口が減っていけば、部分的に需給のミスマッチが生じるので、製品や商品を作っても作っただけでは売れなくなると思ったからです。
この本を読んで驚き、かつ、納得がいったのは、キーになるのは人口全体ではなく生産年齢人口で、それは95年をピークに加速的に減り続けている。という事実です。
やはり、現在は気象の大変化が起きているいわば氷河期です。あらゆる事業者は自分の身を守るため、マーケティングという毛皮をまとわなくてはなりません。
著者:ダン・ケネディ 出版社:東洋経済新報社
近年、売上が減少して困っているという方は多いと思います。
そういう方のお話をよく聞いてみると、あるひとつの共通点があります。
売上を上げるための新しい行動は、ほとんどしていない。
やっていてもひとつかせいぜいふたつ。
”成功は「大量行動」から生まれる”
この本で繰り返し言っていることはこのことだけです。
本書に出てくるある成功しているお医者さんの話。
「私は、30人の新しい患者さんに来てもらうひとつのやり方は知りませんが、1人の患者さんに来てもらう方法を30通りは知っています。
そして私は、その30通りをすべて実行するのです。」
目の前の問題に対して、いくつもの解決策を考え同時に実行する。
その数30通りです。
著者:野口 嘉則 出版社:サンマーク出版
しばらく前に買っていて、途中になっていた野口嘉則さんの「いつだって、うまくいく!」というDVDを先日最後まで観ました。
”全聴衆の心をふるわせた伝説のセミナー、待望の映像化!”です。
私もいくつかの場面で、涙が浮かびました。
特に「僕を支えた母の言葉」のパートは、私の育ての親である祖母を思い出してしまいました。
このDVDの最大の魅力は、野口さん自身が「対人恐怖症」で苦しんだ体験を語り、様々な本を読み、考え、行動し、苦しむことで得た「人生は信頼するに足るものである」という信念を暖かく親しみを感じさせる口調で語っていることです。
また、ミリオンセラーとなった著書「鏡の法則」についても、わかりやすく解説しています。
過去の著作が集約されていて、まだ彼の本を読んでいない人にとっては、最初にこのDVDを観てみるのがいいかもしれません。
おススメです。
著者:苫米地 英人 出版社:日本文芸社
脳はまともに動くと膨大なエネルギーを使うので、手抜きをするようにできている。
そのひとつが、目の前の現実を見るのに過去の記憶を使って認知しているという事実です。
「ですから現実世界は記憶から成り立っているということができます。」
そしてもうひとつの手抜きは、脳は本当にあった記憶と偽物の記憶を区別できないということです。
映画「マトリックス」の世界のように、仮想空間も脳にとっては現実に感じられるわけです。
本書は、最新の「機能脳科学」と「認知心理学」の成果を基にこの「脳は騙されやすく、錯覚する」という性質を利用し、自分の本当にやりたいことをやっているいわば、未来の記憶をつくり、コンフォート・ゾーン(快適な領域)を高め、目標を達成する仕組みと具体的なトレーニング方法について書いてあります。
この本を読みながら私が思い出したのは、「思考は現実化する」という本のことです。
(このコーナーの最後に紹介していますのでよかったらそちらも参考にしてみてください。)
「思考は現実化する」の中に「願望実現のための6カ条」があります。
「実現したいと思う願望とそれを得るための代償、実現の最終期限、そのための詳細な計画を紙に書き、1日に2回なるべく大きな声で読むこと。」
というのがその内容ですが、その最後についている部分がなかなか難しいのです。
「このとき、あなたはもうすでにその願望を実現したものと考え、そう自分に信じ込ませることが大切である。」
私が思ったのは、「成功脳の作り方」に書かれている方法を使えば、容易に自分に信じ込ませることができるのではないかということです。
「潜在能力を開花させ、在りたい自分になる」
ぜひ、お試し下さい。
著者:神田昌典 出版社:フォレスト出版
この本に出会って大きく何かが変わりました。それは、単に「売上を上げる考え方」というよりひとつの真理に触れたような感じです。
著者は、感情を軸に集客を考えていきます。
「人間は、理屈では買わない。感情で買う。そしてその後に、理屈で正当化する。」
そこから「営業の設計図」というアイデアが出てきます。
「設計図のない営業」では、見込み客がお店に入ってきたときに、3メートルくらいの塀の上から呼びかけるようなもの。
ここまで上がってきてものを買ってくれと言っているようなものだというわけです。
一方、「設計図のある営業」では、上りやすい階段を用意して、お客さんが気がついたら一番上まで上がっていたという状態にする。
たとえば、ステップ1 無料レポートの提供。
ステップ2 ハードルの低い商品で取引を開始。
ステップ3 成約。
このときのポイントは、
①広告宣伝では、商品を売ることではなく、興味のある人を集めることに徹する。
②情報ツールで「そのうち客」を集める。
③お客様に手を挙げてもらい、自分を、専門家として位置付ける。
(押し売り型 → アドバイザー型へ)
④お客様が成約に至るまでのスムーズな階段を用意する。
⑤データを取り各ステップ毎の管理および効果分析をする。(計測)
今から10年くらい前に出たこの本で、日本のチラシは随分変わったようです。
「小予算で、集客を科学し、実践していく。」
媒体がチラシからホームページやメル・マガに変わってもこの考え方は充分通用します。
表紙がピンクでタイトルもちょっとイカガワシイ感じがするかもしれませんが、目から鱗の発見がたくさんありました。
尚、続編のブルー本「もっと、あなたの会社が90日で儲かる!」も、更に進化していてオススメです。
著者:石川拓治 出版社:幻冬舎
物事がうまくいかなくて、心が折れてしまいそうなとき、「突破力」の処方箋です。
感動しました。 何度か目頭が熱くなりました。 日本に誕生した現代の神話だと思いました。 それほどに力強い、真直ぐな物語です。
これは、木村秋則さんとその家族が、8年以上にも及ぶ苦闘の末に「無農薬のリンゴ作り」を完成させた経緯を物語ったノンフィクションです。
「ひとつのものに狂えば、いつか必ず答えに巡り合う。」
本の帯に書かれた、木村さんのことばに心を惹かれて買ってみましたが、実際に読んでみると、このカッコイイことばの真の壮絶さに心が震えました。
絶望の中で、偉大な何者か(サムシング・グレイト)に導かれるように「無農薬のリンゴ作り」の糸口を発見する場面。
一時は全滅しかけたリンゴの木、その畑一面に白いリンゴの花が咲いた場面。
死と再生の神話。
ひとつのリンゴの物語が、「現代」や「文明」を深く考えさせます。
著者:ピーター・モントヤ、ティム・ヴァンディー 出版社:東洋経済新報社
この2、3年お客さんにも話し、自分でも試していたことが、上手にマニュアル化されていました。
「そうそうこういうことが言いたかったんだ」という感じです。
他店との差別化をどうするか?
どう周知していくといいのか?
自分自身のブランドを作るには?
何人かのお客さんには、ぜひにといってお勧めしようと思います。
はじがきはこんな言葉からです。
「いかにいい仕事をしようとも、世間はあなたのビジネスに関して無関心であると常に心せよ。あなたがなすべきことは、自ら顧客をつかみ、振り向かせることである。」(はじがきより)
顧客を振り向かせる「パーソナル・ブランディング」とは、「自分のスキル、パーソナリティ、ユニークな性格を活用し、無数の競争相手に一歩抜きん出ることができるような強力なアイデンティティへと結びつけるプロセス。」です。
翻訳者は、あの「レバレッジ・シリーズ」の本田直之さん。本田さん自身もこの本から非常に影響を受けたそうです。
思うようにものが売れない時代。
「ブランド」についてご一考下さい。
著者:原丈人 出版社:平凡社
稀有な本です。
類書が見当たりません。
それは、これからの日本のグランド・デザインをきっちりと描いているからだと思います。
日本にもこんな人がいてくれたのかというのが正直な感想です。
シリコンバレーで数々の企業を成功させてきた実業家が語る日本の未来。
次の時代をリードする新しい技術について語り、アメリカ型の企業統治を批判し、あるべき資本主義のルールについて語ります。
そして、これからの日本に対する大胆な提言。
一例をいうと「国策として、日本に優れた人材を集めていくために、先進国のなかでもっとも税率の低い国になること。」
また、あとがきで著者は自らの姿勢について次のように述べています。
「自らの理想とする社会のあり方を目指し、必要と思われる技術を育て、必要と思われる形に制度や仕組みを整えていくこと。それが実業家として、またベンチャーキャピタリストとして私がこれまで行ってきた、そして、これからも行っていくべき仕事だと考えています。」
最後に一言。
本の扉の部分に載っている著者の写真がとてもいいです。すっきりとしていて、穏やかさと意志の強さを感じさせるいい表情です。
著者:須田将啓・田中禎人 出版社:ミシマ社
タイトルがおもしろくて購入しました。 読み始めると止められません。夢中になって読み切りました。
博報堂に勤めていた若者二人の起業の物語。2002年の冬に最初のサービスを思いついて、2004年2月に「エニグモ」という会社を設立。以来、世界初のサービスを5つ世に送り出してきています。
最初のサービスであるバイマは現在世界54カ国に30万人の会員を擁し、プレスブログはブログを使った新しい口コミ広告市場を生み出し、アメリカや韓国にも波及しました。
彼らは、彼らのことばでいう「世の中を変えるボタン」を押し続けています。
何より素晴らしいのは、「世の中を良くしたい」という志とアイデアを形にしていくひたむきな実行力です。ピンチが訪れ、壁が立ち塞がっても、仲間と知恵をしぼり、なんとか乗り越えていく。その先には、世界初のサービスがもたらす、さまざまな人の笑顔がある。
読んでいくうちに、あなたも何か「世の中を変えるボタン」を押してみたくなるはずです。
起業をお考えの方、ご一読下さい。
著者:佐藤昌弘 出版社:日本実業出版社
営業の本です。
冒頭、「お客が欲しいというものを、売ってはいけない」というちょっとショッキングな言葉から始まります。
つまり、お客さんは物を買いにきているのではなく、「自分の欲求を満たしてくれる手段」=便益を買いに来ているということです。したがって、お客さんの発
する言葉は「欲求の氷山」のほんの一角であって、これを鵜呑みにして営業していては、ピントがズレて結局何も売れません。
そこで、「魔法のセールストーク」への4つのステップ。
ステップ1
お客さんに、ファースト・マジック・クエスチョンをします。
「今日、○〇なわけですが、いまの××に何かご不満でもおありなのですか?」
ステップ2
マインド・キー・クエスチョンを使って、より深く要望を聞きます。
「なるほど。この場所について困られているわけですね。もうちょっと具体的に教えてもらえますか?」(目の前にいる見込み客の要望をすべてリストアップします)
ステップ3
お客さんの要望を整理し、相手に確認させます。
「・・・。この列挙したものでお客様の要望というのは全部でしょうか?」
ステップ4
お客さんの要望にピッタリの商品・サービスを提案します。
「・・・。」ひととおり内容を説明した後、最後に一言。「いかがされますか。」
後は、相手が話しかけてくるまで無言で。
本書で著者は、セラピーおよびカウンセリング技術を上記のように営業トークに応用させ、普通のひとが優秀な営業マンになれる方法を具体的に展開しています。
社内教育にもお薦めの一冊です。
著者:渡邉美樹 出版社:祥伝社
著者の渡邉さんは、ワタミ(株)の代表取締役であり、郁文館夢学園理事長でもあります。
「夢に日付を入れる」という言葉で有名な方で、実際そのとおりの生き方をされています。50歳前後の経営者としては、人物、見識とも突出していると思います。
その渡邉さんがこれまでの経験を振り返って分析され、強運に恵まれるための方程式を4つにまとめました。
それは、
①神様が応援したくなるような努力
②原理原則を外さない
③明るくて、人との出会いがある
④心に一点の曇りもない
この4つの方程式を使うことで、大きな流れにのることができ、今も日々成長しているわけです。
①から④まで、どれも簡単ではありません。
でも、今日から自分の行動基準に取り入れて、どこまでやりきれるか挑戦していきましょう。
自分の期待よりは少し遅れて、効果が出てくるような予感がします。
著者:スティーヴ・ビダルフ 出版社:草思社
あなたに男の子がいるなら、本書を強くお薦めします。 もしいなくても、男性論として読んでみてもおもしろいと思います。
他の子育ての本とのもっとも大きな違いは、「男とは何か。男の子が一人前の男に育つのに何が必要なのか」という視点です。 男の子の成長の三つの段階。 男の子と女の子の脳の違い。 父親の役割。 少年を大人に成長させる鍵(人間が古代から伝えてきたイニシエーション、たとえば元服のような儀式の必要性)。
現代の知恵にあふれた本です。また、同著者の「男の人って、どうしてこうなの?」も一読に値する好著。
著者:勝間和代 出版社:東洋経済新報社
書店のビジネス書のコーナーでは、勝間本の特集が組まれるくらい、今人気のひとです。
また、週刊ダイヤモンドでもまるまる一冊勝間式知的生産術の特集を組んでいました。
著者の特徴は、その明晰さにあります。それはこの本の中にも生かされていて、利益の方程式として次の算式を提示します。
利益=(顧客当たり単価-顧客当たり獲得コスト-顧客当たり原価)×顧客数
そして方程式を構成する4要素について、それぞれ基本知識として5項目づつ解説し、最後に応用テクニックを書いています。
特に感心したのは、二点。
ひとつめは、算式の二番目に「顧客当たり獲得コスト」が入っていること。これは、純粋な会計学的発想では整合性が崩れるので入らないと思います。彼女がコンサルタントとして関わったマーケティング、特にWebマーケティング的発想です。
それと現代は供給過多の時代であるという認識。商品のない時代は、いかに作るかが成功の鍵でした。
しかし今は、お客様にいかに見せて、いかに商品の前にお連れしご購入いただくかです。
ふたつめは、現場の営業マンがザックリと計算できるシンプルな算式になっていること。頭でイメージして、次のアクションが起こるかどうかが大切です。
同著者の「効率が10倍アップする 新・知的生産術 ―自分をグーグル化する方法―」も絶対おすすめです。
著者:マイケル・E・ガーバー 出版社:世界文化社
サブタイトルが「成功する人たちの起業術」という本書は、米国・成長企業500社のCEOがビジネス書の第一位に選んでいます。
(「Inc.」誌2000/10/17のアンケート)
ちなみにこのときの第二位は「7つの習慣」、第三位は「ビジョナリー・カンパニー」でした。
内容は、パイの専門店を経営するサラとコンサルタントとの会話で進行していきます。
「店を始めてから三年たつけど、こんなに長い三年間はなかったわ。お店を経営することが嫌なだけじゃないのよ。パイを焼くことさえ、もう嫌になってしまったの」
著者は、「職人」タイプの経営者サラのために、「職人の視点」から、スモールビジネスが失敗する原因とそこからの脱出法を説いていき、経営者が現場にいなくても、収益の上がる仕組みをつくることの大切さを教えています。
本書には事例として、「マクドナルド」が引用されています(フランチャイズビジネスのすすめではありません)。あわせて、マクドナルド創業者レイ・クロックの自伝「成功はゴミ箱の中に」を読んでみるとおもしろいと思います。
著者:タル・ベン・シャハー 出版社:幸福の科学出版
ハーバード大学の人気No.1講義。 幸福も成功も手にするには。 「肯定心理学」の第一人者が、誰もが実践できる具体的な方法をわかりやすく解き明かしてくれます。
本文より 長年にわたる調査、研究、熟慮を通じて私が発見したことの一つは、幸せに生きるための絶対的な公式も、「幸せへの簡単な五つのステップ」も存在していそうにない、ということでした。・・・・・・ ・・・でも、これだけはハッキリと言えます。この本を通じて幸せというものに関する理解を深め、そのアイディアを実行したならば、ほとんどの状況にある、ほとんどの人たちが、今よりずっと幸せになれるはずです。
著者:高岡壮一郎 出版社:幻冬舎
タイトルに魅かれて読んでみました。
「ゆかし」とは一体何なのでしょう?
"純金融資産1億円以上を有する富裕層の為の会員制プライベートクラブ"です。
著者は、そのクラブの運営会社の代表者で、日本における富裕層に関する第一人者です。
本の内容は、「ゆかし」の紹介に留まらず、新世代富裕層「インテリッチ」の分析や富裕層に対する企業の対応の変化、富裕層社会の未来と多岐にわたっています。
自分には関係ないと思うか、このトレンドを自分のビジネスに呼び込むか。あなたは、どちらでしょう。
著者:W・チャン・キム+レネ・モボルニュ 出版社:ランダムハウス講談社
「ブルー・オーシャン戦略」とは、血みどろの戦いが繰り広げられるレッド・オーシャン(既存市場)から抜け出し、競争のない市場空間(ブルー・オーシャン)を生み出す戦略、手法です。
本書ではまず、課題に体系的に対処できるように、いくつもの分析ツールやフレームワークが紹介されています。
次に、ブルー・オーシャン戦略に特有の諸原則を詳しく説明していきます。
事例もたくさん出てきます。
サーカスの「シルク・ドゥ・ソレイユ」。
従来のサーカスからさまざまな要素をそぎ落とし、別の業界から新しい要素を持ち込み「ブルー・オーシャン」を創造しました。
また、女性専用のフィットネスクラブ、「カーブス」。(この本が出たころには、まだ松山には進出していませんでした)
オーストラリアワインの「イエロー・テイル」。
あなたの業界の「レッド・オーシャン」は何でしょう?
そして、「ブルー・オーシャン」は?
著者:写真:新倉万造/文:松木圭三 出版社:エイ出版社
ジメジメした時やギスギスした時、この本を開いてください。
まぶしい太陽が顔をのぞかせます。
海の姿をした海と少年の姿をした少年「ダイチ」くんが登場する写真集。
10歳の頃の幸せな夏休みを思い出します。
著者:D・カーネギー 出版社:創元社
1936年に初版が発行されて以来、全世界で読み継がれているベストセラー。
経営者の大きな悩みである「人を動かす」ことに関しての不朽の名著です。
同著者の「道は開ける」とともに一度は読んでみられることをお勧めします。
著者:本田直之 出版社:東洋経済新報社
本文より
「努力するのに成果があがらない人」と
「余裕を持ちながら大きな成果をあげる人」の違いは
「考え方」です。
この考え方は、「労力」「時間」「知識」「人脈」という四分野に自己投資し、自己資産を構築し、レバレッジ(てこの原理)をかけて、成果をあげるというものです。
著者の記述は、非常に整理されていて読みやすく、理解しやすい内容になっています。
著者:ミッチ・アルボム 出版社:NHK出版
社会人になって、10年から20年くらいたつ方にお勧めしたい一冊。
立ち止まって少し回りを見てみましょう。泣いてしまう人がいるかもしれません。
マスコミの最前線で忙しく働いている僕は、大学を卒業して16年を経過したある夜、突然テレビから聞こえてきたかつての恩師の名前に驚く。
「モリー・シュワルツとは誰でしょう?」恩師は、筋委縮性側索硬化症におかされていた。
再会。モリー先生は、僕に毎週火曜日をくれた。死の床で行われる授業に教科書はない。
ユーモアと愛情に満ちた清澄な時間。
本の帯に書いていることばは、
「モリーは、死の機関車が発車の汽笛を鳴らすのを聞いている。
そして人生で何が大切かについて実に明晰な考えを持っている。
ぼくはその明晰さがほしい。
悩み苦しみを抱える人はみなそうだと思う。
「何でも質問して」とモリーはいつも言う。
そしてぼくはこんなリストをつくった。
死、恐れ、老い、欲望、結婚、家族、社会、許し、人生の意味」
同著者の「天国の五人」「もう一日」も珠玉の作品です。
著者:スティーブン・R・コヴィー 出版社:キングベアー出版
10年ちょっと前に出版されて以来、各界の代表的な社長さんに愛読されています。 人生が変わる一冊です。
七つの習慣とは、
著者:ナポレオン・ヒル 出版社:きこ書房
成功哲学の古典です。 すべての成功本の源流がこの本にあるといっても過言ではありません。
1908年のある日、当時25歳のナポレオン・ヒルは鉄鋼王と呼ばれた大富豪のアンドリュー・カーネギーに会います。
カーネギーは言います。「今、必要とされているのは、万人が巨富を築く哲学だ。私のような人間が人生を通じて学び、そして編み出した成功のノウハウを誰でも活かすことができるはずだ」
それから、「20年の歳月」と「無報酬」という条件のもと、カーネギーの紹介により500人以上の成功者を取材・研究し、体系化したのが本書です。